イスタンブールの週末癒しスポット7選:地元感覚のおすすめ

イスタンブール(İstanbul)の街は、良い意味でも悪い意味でも絶えず忙しなく動いています。週末や祝日にふと一息つきたくなった時、カドゥキョイ(Kadıköy)やベシクタシュ(Beşiktaş)ほど人であふれていない場所は、実はまだ市内近郊に残っています。朝早く出発すれば、夜には宿へ戻れる距離です。ここで取り上げるイスタンブールの癒しスポット7か所も、すべてその範囲に収まります。

1. イェニキョイ(Yeniköy)

イスタンブールの癒しスポット、イェニキョイのボスポラス海峡沿いの街並み

サルイェル(Sarıyer)地区のイスティンイェ(İstinye)とタラビヤ(Tarabya)の間に位置するイェニキョイは、歴史的な建物やボスポラス海峡(Bosphorus)沿いのヤル(海辺に建つ木造邸宅)で知られる街です。

意外にも、かつてはギリシャ系住民が多く暮らす漁村でした。今は落ち着いた高級住宅地です。近年はカフェや古書店も増え、海峡を眺めながら週末をゆったり過ごすにはちょうどよい環境になっています。海沿いで行き交う船を眺めているだけで、思いのほか時間が過ぎていく場所です。

2. アウヴァ(Ağva)

アウヴァの海辺と川の風景

夏は人出が増えます。それでも、日帰りで静かな時間を過ごすなら、アウヴァは今も適した場所の一つです。シレ(Şile)地区に属し、イスタンブール中心部から約97キロ。車での所要時間は2〜3時間ほどが目安です。距離はありますが、冒頭で触れたとおり、朝早く出れば日帰りで戻れる範囲です。ギョクス川(Göksu)とイェシルチャイ川(Yeşilçay)、二つの川に挟まれた土地で、名前も「川のあいだ」という意味です。2.5キロほど続く海辺があり、遊歩道やピクニックエリア、入り江や滝を巡りながら一日をゆったりと過ごせます。英語版ウィキペディアによると、ギョクス川はボート遊びでも知られています。

3. デミルジキョイ(Demirciköy)

デミルジキョイの入り江と漁村の風景

イスタンブールの黒海沿岸に位置するデミルジキョイ。静かな時間を過ごしたい人には、特に春と冬の週末が向いています。近くにはウズンヤ(Uzunya)とダリヤ(Dalia)という二つの入り江があります。浜辺に隣接する魚料理の店で朝食を取ったあとは、すぐ近くのビーチで過ごしたり、芝生の上でくつろいだり、森の中を散策したりと、過ごし方はさまざまです。

注意点:海水浴シーズン以外は営業している店が限られるため、訪問前に状況を確認しておくと安心です。

4. アナドル・フェネリ

アナドル・フェネリの灯台と海の風景

イスタンブール中心部の賑わいから離れた落ち着いた雰囲気を持つ場所の一つがアナドル・フェネリ(Anadolu Feneri)です。場所はベイコズ(Beykoz)地区、ボスポラス海峡のアジア側で、海峡が黒海へと開ける地点です。今も現役で使われている歴史的な灯台で知られています。英語版ウィキペディアによれば、塔の高さは約19メートルです。地中海の港町を思わせるとも言われる雰囲気の中、同じベイコズ地区にあるアナドルヒサール(Anadoluhisarı)などの歴史的な要塞を訪ねながら一日を過ごすのもよいでしょう。

5. ポロネズキョイ(Polonezköy)

ポロネズキョイの緑に囲まれた風景

市内の喧騒から離れつつ、短い移動時間で自然の中に身を置けるのがポロネズキョイです。イスタンブール中心部からは約30キロ。約97キロ離れたアウヴァと比べると移動の負担は軽く、半日程度の時間しか取れない人にはこちらが向いています。緑に囲まれた一軒で朝食を取ってから森の中を散策し、静かな場所でコーヒーを片手に読書を楽しむ、といった過ごし方ができます。村の成り立ちも独特です。なぜイスタンブールの郊外に、ポーランドゆかりの村があるのでしょうか。英語版ウィキペディアによると、1842年にポーランドの政治家アダム・イェジー・チャルトリスキ(Adam Jerzy Czartoryski)の尽力で築かれた村で、かつてポーランド系移民が暮らしていた歴史を今も残しています。トルコ農林省の自然保護・国立公園総局が公開している自然公園の一覧でも、ポロネズキョイは1994年に指定された自然公園として掲載されています。

6. ベルグラード森

ベルグラード森の緑豊かな遊歩道

ベルグラード森(Belgrad Ormanı)といえばピクニック、という印象を持つ人は少なくありません。ただ、この森の本領は長めの自然散策にあります。混雑しがちな休憩エリアを離れれば、6.5キロほど続く遊歩道(英語版ウィキペディアによる)を歩いたり、森の奥に入って自然を楽しんだりできます。

オスマン時代に築かれた水道橋やダムが点在しており、歴史的な風景の中を歩く楽しみもあります。

7. チャタルジャ(Çatalca)

チャタルジャの牧草地とのどかな風景

チャタルジャは、イスタンブールでも特に広い地区の一つです。夏が来る前の浜辺でゆったり過ごしたり、自転車で走ったりするのに向いています。一日の始まりには、周辺に残る牧場(農家)の一軒で、自然に囲まれて朝食を取るのもおすすめです。

注意点:海水浴に適した時期や各施設の営業状況は季節によって変わるため、訪問前の確認をおすすめします。

出典:英語版ウィキペディア「Ağva」、英語版ウィキペディア「Anadolu Feneri」、英語版ウィキペディア「Polonezköy」、英語版ウィキペディア「Belgrad Forest」、トルコ農林省 自然保護・国立公園総局「自然公園一覧」

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